嫁さんは仕事が看護師だから当然、毎日のように患者さんに点滴を刺しています。

でもそれは職場での嫁さんであって、私の日常ではないわけですよ。以前は同じ職場で働いていましたが、今は別々。一緒に働いていたときも、嫁さんがチクチク点滴刺している姿なんて見たことはありませんでした。

ところが数年前、風邪を引きまして、もよりの病院が嫁さんの職場だったので受診しました。私にとっては元の職場ですから診察してくれたお医者さんも知ってる訳ですよ。すると先生が

「点滴したるけど、時間かかるから持って帰って嫁さんにしてもらえ!」

点滴セットを持って帰って、嫁さんに点滴をしてもらうことになりました。
これがせめて病院内なら黙って点滴してもらうのですが、自宅で見る嫁さんは嫁さんであって看護師ではないんですよ。

嫁さんは淡々と点滴の準備をしています。ハンガーに点滴ぶら下げています。
私といえば嫁さんに対して

「ほんまに大丈夫なんか、点滴ちゃんとできるんか?」

と疑心暗鬼です。だって嫁さんは嫁さんであって看護師ではないんですよ。余りにも何度も私が確認するもんだから嫁さんが

「点滴うつのがいいか、病院にもう一度戻るのがいいのか、どっちやねん!」

黙って点滴してもらいました。

所長

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