数日前の夜中の事です。
何か聴こえるので眼が覚めました。
耳を澄ますと何かうめくような声が聞こえます。
嫁さんや娘の寝言とはちょっと違う声のトーン。
「うーーーん、かってきてーーーー、行くんやったらお菓子買ってきてーーーー」
地の底から響くような声でうめいているのはよめさんでした。叫んでいる言葉の内容とは裏腹に低音で普段の嫁さんからは想像できない超低音。
「おい!」
と声をかけると寝言は止まりました。
翌朝よめさんに話を聞くと、恐い夢を見て追いかけられていたとか。本当に恐い声でした。嫁さんも自分がうなされていることには気付いていたようです。
しかし、本当に地の底から聞こえたような声でした。聴いた瞬間は「産まれて37年にして、初の霊体験か!」と思うくらい恐い声のように思いました。
嫁さんはいったいどこからあんな声を出したのでしょう?
亭主12808