先日の日曜日は三回目のお稽古日でした。
そして、三回目にして一門のトップである大御所の師匠が登場しました。
私が書道を習い始めた6歳のころから最初の数年間はこの師匠から指導を受けていました。途中からの十数年は№2の指導を受けていました。今回一門展に誘ってくれたのもこの№2のかた。大師匠は子供向けの指導をこのころにやめて大人向けの指導や自分の個展などに勢力を注いでいましたので、小さい子供を指導した時代の最後の弟子が私たちの世代なんです。
私にとって大御所は、やんちゃな幼少時代に指導をいただいていましたので、厳しい指導のイメージしか残っていません。私が書道をやめてからの二十代以降は展覧会でお会いしてお話をする程度で、そのときもちょっと緊張しながらお話していました。師匠はいつも朗らかに話してくれているんですが、幼少時代の記憶はなかなか払拭できないので、こちらは緊張しまくりです。
その師匠の指導を三十年ぶりくらいに受けたので師匠がこちらに近づいてくるたびに、びびりまくり。
師匠にしてみたら、何十年ぶりかに稽古をつけるのでうれしくて仕方がない様子で、私の真横にいすを持ってきてニコニコしています。
その上、「あんたらが小さいころはやんちゃやったなあ!、それがこんなに大きくなって!」と上機嫌。
ほかの生徒さんによると、こんな感じで生徒の真横にいすを持ってきて指導するなんてことはめったにないらしい。「今日はVIP待遇やな」ってからかわれました。
しかし、指導は厳しいんですよ、それなのに真横って、どうなんでしょう。
緊張しまくりで稽古に励んだおかげでしょうか、下手なりにちょっとはコツをつかめてきたようです。
亭主34585